システムコントロールフェア(SCF)2015出展のご案内
時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
下記期間においてシステムコントロールフェア2015が開催されます。
弊社テクノも出展いたします。お忙しいとは存じますが、ぜひご来場ください。
ご連絡をいただれば招待状をお送りいたします。
招待状は数に限りがありますためお早目にご連絡ください。
PICK UP!SCF2015テクノブース予告動画を作成しました!
1 展示会情報
展示会名:システムコントロールフェア2015
会場 :東京ビッグサイト 西1ホール S1-33
日時 :2015/12/02(水)~2015/12/04(金)10:00-17:00
2 展示内容
弊社モーションコントローラ製品や実機例をご紹介します。
また、IoT/M2Mソリューション参考展示も行います。
◆実機デモンストレーション/PCベースファインモーションで3台のマシンを同時制御
精密加工機・6軸垂直多関節・パラレルリンクロボットを1台のFAPCで制御します。
また、精密加工機だけでなくパラレルリンクロボットもG言語で制御します。
◆PCベースファインモーションがバージョンアップ!
今までのPCベースファインモーションは16軸/8タスク制御が標準でした。
30軸以上のお客様にはカスタマイズで対応していました。
今回、MECHATROLINK版のPCベースファインモーションをバージョンアップしました。
バージョンアップ内容
①64軸/8タスク制御を標準化 ⇒ 8軸装置8台を1PCで制御することも可能!
②全軸(指令位置・FB位置・サーボ情報など)のロギングツール ⇒ IoT/M2Mに最適
③MECHATROLINK多系統に対応 ⇒ 更なる高パフォーマンスを実現(例 54軸/3系統:0.5msec)
④DIO・カウンタ・ADにも対応 ⇒ PLCやC言語開発が不要
⑤タスク内複数平行軸に対応 ⇒ 大型装置に最適
◆MECHATROLINK多系統の実演(多系統の同期制御)
PCベースファインモーションのMECHATROLINK多系統について(株)システック製
通信ボードを複数使用した同期性能の実演デモを行います。
また、多系統でのパフォーマンス(制御周期)についてもご紹介します。
◆IoT/M2Mソリューションのご紹介
PCベースファインモーションはIoTに適しています。
理由は簡単!あらゆる情報を溜めこみ処理できるからです。
ブースでは実機デモのロボットの振動やサーボの寿命情報を安川情報システム(株)様のMMCloudに
送信&解析するソリューションをご紹介します。
【ファインモーション機能のご紹介⑤】工具長補正
野崎です。
ファインモーションの特徴的な機能シリーズの第5回目は「工具長補正」についてご紹介します。
ミーリング加工装置などでは主軸ヘッドに取り付ける工具(ツール)を自動交換(ATC:Automatic Tool Change)することで一つの装置で様々な加工を行うことができます。
その場合、役に立つのが工具長補正です。
例えば、右図のように工具H1と工具H2を使って同じワーク面に穴をあけるとします。
長さの異なる工具のため、主軸ヘッドの高さ(通常Z軸方向)を調整しなければ工具の刃先が同じ高さになりません。
工具の選択に応じて自動的にZ軸方向の位置を調整(オフセット)する機能が工具長補正です。
■工具長補正の仕組み
工具ごとの補正値をテーブル形式にデータ管理することで、工具選択の際に補正値を反映します。
その補正値分をZ軸方向にオフセットして工具先端が常に運転プログラムで指定するZ座標となるようにします。
※もちろん補正する軸は指定可能のためZ軸とは限りません。
■工具長補正を使った運転プログラムの例
▼G言語
G43 H□□;
▼テクノ言語
THSET H□□;
□□には補正テーブルデータの番号を指定します。
■工具長補正のメリット
・運転プログラムでは、各々の工具長を意識することなく、最終の加工形状で指定できます。
・工具変更をしても、運転プログラムを変更する必要はありません。
・工具の摩耗などの調整は、補正値を修正することで可能です。
・レーザやプラズマなどでも仮想的なツール長でトーチ先端とワーク間の距離を制御できます。
■テクノ工具長補正の応用例
▼ミーリングやフライス加工での工具長補正
特に工具交換への対応
▼穴あけ加工での工具長補正
ドリルの長さを考慮
▼レーザ加工/プラズマ加工などでの自動ギャップ制御
トーチ先端とワーク面との距離を加工条件に応じて最適に自動制御
■ファインモーション機能にご興味のある方
マニュアルダウンロードページの各種製品「機能編:TB00-XXXXE」や「運転プログラム:TB00-XXXXF」をご確認ください。
※マニュアルダウンロードページへは会員登録が必要です。
ご質問などはお問合せもしくはお電話ください。
【ファインモーション機能のご紹介④】DNC (Direct NC)
野崎です。
ファインモーションの特徴的な機能シリーズの第4回目は「DNC(Direct NC)」についてご紹介します。
テクノのモーションコントローラは主にPCを必要としないスタンドアロン型です。
例えばワンボードモーションコントローラ(SLM4000)は本体(ボード)のみ電源を入れることでNCとして使用することができます。つまりPCがなくても加工機などでお使いいただけます。
しかし、例えばCAD/CAMからG言語へ変換し精密加工(歯冠加工など)を行うような場合、G言語プログラムは大量なデータ(例 数十MB)となることが考えられます。
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1命令(直線補間)の命令時間を0.1sec、加工時間を10時間(36000sec)とすると命令数は360000本です。
仮に1命令が64byteとすると、運転プログラムは約22MBになります。
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そのような場合、モーションコントローラのメモリ内にG言語プログラムを全て保存することができません。
そこでDNCが使われます。
■DNCの仕組み
DNC機能を用いることで、PCからファインモーション(モーションコントローラ)側へ運転プログラム(G言語やテクノ言語)を送信しながら実運転(加工など)を行うことが可能です。
①PC上の運転プログラム(G言語やテクノ言語)はテクノDLL経由でファインモーションのバッファメモリへ送られます。
※ファインモーションの製品によって、イーサネット通信、USB通信、共有メモリなど、通信方式が異なります。
②ファインモーション上ではPCから送られる運転プログラムを蓄えつつ、実運転を実行します。
また、バッファメモリが空にならないようにPCと通信しています。(途中で空になってしまうと停止します)
■DNCのメリット
・運転プログラムの行数(ステップ数)に制限はありません。従って、大量の運転プログラムでも実行できます。
・モーションコントローラ内のバッファメモリに蓄積しながら運転することにより、データ通信が瞬間的に止まったり、
遅くなっても問題ありません。
・PC側の処理・データ通信・実動作が同時進行することで、データ準備から実行までの
待ち時間を最短にできます。
・PCベースファインモーションでは、共有メモリによる通信のため高速です。
金型やレンズ研磨など微小補間が連続した加工などに最適といえます。
1直線ベクトルを最小125μsecの微小補間を無限に連続実行できます。
~~~ファインモーションコントローラの微小補間の連続性能について~~~
レンズ研磨などの微細加工では加工形状に応じた微小な直線の連続となります。運転プログラムは移動量Lと送り時間Fが指定されます。補間の処理時間TはL/Fであり、Lが微小・Fが早いほど微小な時間となります。(例 L=0.1mm F=200mm/sec → T=0.5msec)
処理時間Tは補間命令の移動量や速度でばらついた値になりますが、モーションコントローラが正確に連続処理できる限界を"微小補間の連続性能"と呼びます。
一般のNCでは数msecですが、テクノのファインモーションコントローラでは125μsecや0.25msecで処理可能な製品があります。
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■テクノDNCの応用例
▼CAD/CAMデータからダイレクトに運転
CAD/CAM情報からG言語やテクノ言語に変換することでCAD/CAMからダイレクトにDNC運転することも可能です。
CAD/CAMからG言語やテクノ言語への変換ソフトはテクノでも準備しております。
ユーザーはCAD/CAMから運転することができるため、使い勝手の良いコントローラになります。
▼歯冠加工
人工歯やクラウンの3D形状を微小補間の連続で切削加工します。微小な補間を高速に連続処理します。
▼金型加工
複雑で精密な加工データは、CAD/CAMで作成します。多くの金型加工でも役に立つといえます。
▼その他
ラピッドモデリングマシン
マイクロマシン
レーザ加工機
PCB加工機
鋼板成形マシン
光造形
彫刻機
ベンディングマシン
マーキング
ガラス切断
Vミゾ切断
■ファインモーション機能にご興味のある方
マニュアルダウンロードページの各種製品「機能編:TB00-XXXXE」や「運転プログラム:TB00-XXXXF」をご確認ください。
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ご質問などはお問合せもしくはお電話ください。
【ファインモーション機能のご紹介③】工具径補正
テクノの野崎です。
埼玉県入間市はここ数日でかなりの暑さになってきました。朝出社する時でも30℃以上ありそうです。毎日自転車通勤していますが、熱中症には気をつけたいと思います。みなさんも気をつけてください。
ファインモーションの特徴的な機能シリーズの第3回目になります。
今回は「工具径補正」です。
工具径補正はレーザー加工やフライス(エンドミル)加工などに有効な機能です。
運転プログラム上では仕上げ形状で作成するけれども(その方がイメージしやすく簡単です)、レーザースポットやツールの半径分だけ仕上げ形状の外側をツールパスする、といった機能になります。
■工具径補正の仕組み
運転プログラム上は仕上げ形状を基に作成しますが、ツール径だけオフセットした軌跡(外回り)で動作する仕組みです。※図1参照
例
ミーリング:エンドミルの半径値
レーザー加工:レーザースポットの半径値
を設定しておくことで簡単に使用することができます。
■工具径補正を使った運転プログラムの例
図2参照
▼G言語
***コマンド***
G40:径補正キャンセル
G41:径補正左側
G42:径補正右側
D :補正テーブルNo.
***運転プログラム例***
G41 D_ X_ Y_; ※左側補正
G42 D_ X_ Y_; ※右側補正
G40 ※径補正キャンセル
▼テクノ言語
***コマンド***
DC:径補正キャンセル
DL:径補正左側&補正テーブルNo.
DR:径補正右側&補正テーブルNo.
***運転プログラム例***
LIN X_ Y_ F_ DL_; ※左側補正
LIN X_ Y_ F_ DR_; ※右側補正
DC ※径補正キャンセル
■工具径補正のメリット
・CADや設計図面の情報から運転プログラムを作成できる
仕上がり形状そのままに作成した運転プログラムで加工ができます。
CADや設計図面の情報を活かせます。
・ツール交換も簡単
動作中にツール交換やレーザー出力を変更することがあります。
その際、ツール径やスポット径が変わることがありますが、径補正の補正値Dを
変更(マクロ変数値)するだけでプログラムを修正する必要がありません。
■テクノ工具径補正の応用例
▼旋盤のノーズR補正※図3参照
回転させているワークにツール(刃物など)をあてて削る加工を旋削加工とよび、代表的な加工が旋盤加工です。旋盤では主軸でワークを回転させ、刃物の往復移動にてワークと接触させ切込みます。主軸の回転数や回転方向、刃物の移動方向や移動速度を変化することでワークを意図した形状に加工します。
しかし、刃物は摩耗などによって少しずつではありますが若干の丸みをおびてきます。
微小な丸みではありますが、精密な旋盤加工では仕上げ形状の誤差となってしまいます。
そこで、ツールの刃物先端を半径Rの円とみなし、その円の中心を「仮想刃先」とすることで刃先半径R分を外側にオフセットして動作させました。
※運転プログラムは仮想刃先の動作の軌跡形状として記載します。
摩耗度合によって刃物の丸みが変わってきますが、R値を調整することで同じ運転プログラムで高精度な加工が可能となります。
■ファインモーション機能にご興味のある方
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テクノ夏季休業のご案内
テクノ夏季休業のご案内
2015年7月21日
株式会社テクノ
拝啓 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のお引立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
誠に勝手ながら、下記の期間、夏季休業期間のためお問合せ対応及び発送業務をお休みさせていただきます。
何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
■休業期間■
2015年8月3日(月)
2015年8月8日(土)~2015年8月16日(日)
■お問合せ・発送業務対応について■
2015年8月8日(土)~2015年8月16日(日)にいただいたお問合せ・発送業務依頼は、
2015年8月17日(月)より順次ご対応させていただきます。
回答までにお時間をいただく場合がございますが、予めご了承下さい。
お客様にご満足いただける製品とサービスの提供を目指し、社員一同より一層努力して参ります。
今後共、変わらぬご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます。
敬具