用語集

テクノのモーションコトンローラーで使用する機能の用語について説明します.

タスク

モーションコントローラの動作単位で, タスク単位でプログラムや命令を実行します.
タスクごとに軸, 座標, パラメーターを設定できます.
テクノのモーションコントローラは最大8つのタスクを同時に実行可能です

Tコード(テクノコード)

テクノのモーションコントローラで使用できる独自言語です.
軸動作, IO動作, 条件分岐, ループ等の動作を簡単に記述できます.

マクロ変数

運転プログラム内の数値を変数で与える機能です.(Tコードのみ対応)
プログラム内では#XXXX(X=0~9)(例: #1000)という表現で記述されます.
マクロ変数は代入及び演算に対応し, マクロ変数を用いた条件判断も可能です.
マクロ変数はグローバルマクロ変数とローカルマクロ変数があり,
グローバルマクロ変数は全タスクで共通に使用する変数,
ローカルマクロ変数はタスク毎にローカルに使用できる変数です.
また, 特定番号のマクロ変数にアクセスすると,
モーションコントローラ内部のステータス, アラームなどの各種データを取り出せます.

DNC運転

PCからモーションコントローラへプログラムを転送しながら実行する運転方式です.
プログラム容量を気にせずに実行可能です.

TPCロギング

モーションコントローラ内部の情報(座標, IO, ステータス, アラーム, マクロ変数)を,
リアルタイムにロギングできる機能です.
事前にモーションコントローラにロギング項目とサンプリング周期を通知する必要があります.
TPCロギングの手順は,
1. TPCSettingsクラスをインスタンス化し, ロギング項目の設定または設定ファイルの読込
2. write_tpc_settingsでモーションコントローラへロギング項目を通知
3. start_tpcでTPCロギングを開始
4. get_tpc_dataで適宜データ取得
5. stop_tpcでTPCロギングを終了
の流れで行います.
詳細はサンプルプログラムをご覧下さい.
TPCロギングデータはpython内のバッファに保存されます.
ロギングを短い周期で長時間行うと, メモリを使い切る可能性があるのでご注意下さい.

動作モード

タスクには動作モードが5つ存在します.
OT無視モード:OT領域から正常領域に復帰する時に指定する動作モード.(OT信号でアラームせずに動作)
自動運転モード:自動運転を行う時に指定する動作モード
手動運転モード:手動運転を行う時に指定する動作モード
dnc運転モード:DNC運転を行う時に指定する動作モード
セッティングモード:パラメータの設定を行う時に指定する動作モード

座標及び位置用語

モーションコントローラの座標, 位置管理で使用する用語について説明します.
座標系:機械座標系 機械原点を原点とする座標系
論理座標系:原点設定した位置を原点とする座標系
アブソ位置:機械原点を0とする現在位置.機械座標系での位置情報
指令位置:論理座標系での指令サーボへ指令している現在の位置
機械位置:論理座標系で位置検出器からフィードバックされた位置
相対移動量:各種移動命令1ステップ毎の移動量(ステップ開始位置から現在位置までの移動量)
アブソ指令:目標位置を論理座標系の位置(座標)で設定する移動命令
インクレ指令:目標位置を移動量で設定する移動命令
機械座標系:機械原点を原点とする座標系(機械固有の座標系)
論理座標系:原点設定した位置を原点とする座標系
原点設定:現在の位置を論理座標の原点に設定すること
機械原点:機械座標系(アブソ位置)の原点
論理原点:原点設定した位置

軸制御用語

論理軸:各タスク内で定義した軸。(X, Y, Z, A, B, C, R, Q, T)で最大9軸.
物理軸:モーションコントローラーに接続したサーボモーターをRom設定で各タスクに割り当て, 論理軸として定義します.
同期軸:同一タスク内の軸の動きに追従する軸です.
INPOS:位置決め時に現在位置が目標位置±INPOS量(パラメータで設定)の範囲以内に入っているかのチェックです.